スパイラル~推理の絆~完結。
2006年 02月 07日
スパイラル~推理の絆 15 (15)
城平 京 水野 英多 / スクウェア・エニックス
スコア選択: ★★★★★
発売からかなり経ってしまったんですが感想書いてもいいですか?いいですよね?
だって私のブログだし。(なぜか強気)
まあ、そういうわけで。
私のブログで書く感想なんで、公平性とかまったく欠いた自分の思い入れたっぷりの好き勝手な感想書くと思います。っつーか書きます。
いいですよね?だって、私のブログですから。
っていうかそういう感想書きたくなるほどのマンガじゃないとわざわざ感想書かないしね。私は。
冷静な視点で読めるほどのマンガは私の中では”好きなマンガ”になりませんから。
あ~・・・・・・書き終わったらすんごい長いです。そして多々恥ずかしいことも書いたので覚悟のある方のみどうぞ。
思えば読み始めたのがアニメが始まるちょっと前。3年ちょいぐらいでしょうか。なんかあっという間でしたねー。
アニメが終わってもあまり熱が冷めることもなく、コミックスの発売がいつも楽しみでした。
その分思い入れも深いです。
スパイラルって、私の中では”甘い”マンガだったんですよ。
私の中の”甘い”って基準ですけどね。
まず第一に主要キャラは死なない。敵も基本的には死なない。そして実はいい人が多い。最後はすべてが救われるハッピーエンドが必ず用意されている。・・・かな。主には。
その考えもカノン死んだあたりから変わり始めましたけど。さすがに。
そういう終わり方(上に書いたような)になるだろう、と私は前から思ってたので、最終巻・・・正直かなりの衝撃でした。
ずーっとぐるぐる考えてました。何回も読み返しました。
と、いうのもなかなかわからなかったからなんですが。歩と火澄の対決の論理、さかのぼってカノンが死ぬことによって歩が得た希望とか。最近スパイラル難しくて(^^;
でも主には「何がここまで歩を支えたのか?」ですかね。
・・・・・・・・・・・・ネットをうろうろしてたらですね。
歩に対して批判的な意見がちょっとばかしありました。「最後の方の彼は何を考えてるんだかさっぱりわからない」「カノンの死も予想がついてて火澄の動きも予想通りだったというなら歩のしたことは清隆と同じだ」とか。「作者は主人公贔屓」とか「ひよのへの態度があまりにひどい」とかもあったかなー。
まあ、私は3年前からどんなに世間ではアイズの方が人気だろうとあーくん好きを通してきたので。
もし、それが世間的な目で見たら正論だったとしても。
私はあーくんを許します。
私はあーくんの味方です。あーくんを好きな私があーくんの味方をしないで誰があーくんの味方をしましょう?つまり、ラストのまどかお姉さんと清隆お兄さんと一緒ですよ。(そうか?)
そんで、「主人公がひいきされてなーにが悪い?」と声を大にして言いたい。
ひいきされて当たり前だろう。だから主人公なんだから。
そういうことを書いた人たちはブレチルの方が好きだったのかもしれないね。もしかしたら。
でもさ、もし城平先生がキャラ人気に振り回されて最後になっても歩がまったく活躍しない、ブレチルばっかにスポットを当てる話ってそれはどうなのよ?それこそ話が破綻してるんじゃないですか?
キャラの人気に振り回されて話が変わってしまったマンガの末路を私は最近見ました。そのキャラのファンは喜んでたよ。でも絶対話の構成がおかしくなってた。
スパイラルは、ちゃんと歩の物語にしたからこの終わりになりえたんだよ。
話がそれました。
まあ、今上に書いたことは非常に私の偏った意見だということは百も承知です。
だからこそ書きたかったんです。あーくんを好きな私じゃないと、書けないでしょう?
みんな好きなキャラの立場に立って好きなことを書きます。だから私があーくんの立場に立って書きます。
でも歩の気持ちは・・・ぶっちゃけ私もよくわかりません。
歩の背負わされたものが重すぎて重すぎて、途中から想像もできない。
でも、おそらく、歩がどんだけ苦しいのか私達の目に見えるぐらい表面にその苦しさを出してしまったら、歩はダメだったんじゃないかな、と。そのことが自分でもわかってたんでしょう。本当にやせ我慢してたんだと思います。彼は。
だから、表に出てない分だけ、彼は苦しんだんだろう、と。
歩自身もラスト近くで言ってましたしね。「今泣いたら顔上げて立てるかあやしいな。」って。
あ、でも清隆との最後の対決の時、でもあれは本心だったんじゃないですかね?銃を突きつけたのは。
本当にギリギリのとこで耐えたんだと思います。そのことすらも、冗談めかして言わないと、潰れそうだったんでしょう。
なんというか・・・歩は悲しいです。「かわいそう」ではありません。悲壮な決意ではありますが。
そして、それだけの思いをしてまで、彼には掴みたいものがあったんですよね。
ブレードチルドレンを救うことか、清隆を越えることか・・・。
それもひっくるめて、もうちょっと漠然としたことですよね。「未来」?
最後にまどかお姉さんが言ってた「本物の見るべき夢」ってことでいいですかね。
いろいろ考えましたが、はっきりさせなくていいかと。考え続けることで、私の中でスパイラルは終わらないわけだし。
さてさて、これには触れないとですよね。「ひよの」のことです。
まあ、びっくりしましたよ。なんかあるだろうとは思ってましたけど。
結崎ひよの・・・と呼んでいいものかどうか。彼女は、でも、彼女としても歩に何らかの気持ちはあったんですよね?
そうじゃないと歩と別れて泣かないだろうし、また2年後に会いにもいかないでしょうしね。
ってかいくら仕事だとしても本当に想ってる人のためじゃなきゃあそこまでできないだろう。と、思うんですが。
歩も、結局はひよのが特別だったんですね。
私が思うに、歩がひよのの名前を覚えなかったっていうことは、逆に言えば彼にとって「ひよのが何者であろうが関係なかった」ってことでもあるのかなー、と。
ピアスももう一度渡したわけだし。
最後病室で忘れたふりしたのは、ひよのにそのピアスをあげたってこと・・・ですよね。
ああ、余談ですがひよのがひよのでなくなってから私の中ではひよのの株がアップしました(笑)
ひよのとの関係も、「裏切りも暗闇も知りながらそれでも手放さずにいられない、本物の見るべき夢」で「とても佳いもの」のひとつだと私は思いたいです。
長々書きました・・・。
まあ、最後になりましたが。
とってもおもしろかった。感動しました。そんで大好きなマンガです。ありがとう、スパイラル。
これからは想像するしかありませんが、歩の未来が明るいといいです。
城平 京 水野 英多 / スクウェア・エニックス
スコア選択: ★★★★★
発売からかなり経ってしまったんですが感想書いてもいいですか?いいですよね?
だって私のブログだし。(なぜか強気)
まあ、そういうわけで。
私のブログで書く感想なんで、公平性とかまったく欠いた自分の思い入れたっぷりの好き勝手な感想書くと思います。っつーか書きます。
いいですよね?だって、私のブログですから。
っていうかそういう感想書きたくなるほどのマンガじゃないとわざわざ感想書かないしね。私は。
冷静な視点で読めるほどのマンガは私の中では”好きなマンガ”になりませんから。
あ~・・・・・・書き終わったらすんごい長いです。そして多々恥ずかしいことも書いたので覚悟のある方のみどうぞ。
思えば読み始めたのがアニメが始まるちょっと前。3年ちょいぐらいでしょうか。なんかあっという間でしたねー。
アニメが終わってもあまり熱が冷めることもなく、コミックスの発売がいつも楽しみでした。
その分思い入れも深いです。
スパイラルって、私の中では”甘い”マンガだったんですよ。
私の中の”甘い”って基準ですけどね。
まず第一に主要キャラは死なない。敵も基本的には死なない。そして実はいい人が多い。最後はすべてが救われるハッピーエンドが必ず用意されている。・・・かな。主には。
その考えもカノン死んだあたりから変わり始めましたけど。さすがに。
そういう終わり方(上に書いたような)になるだろう、と私は前から思ってたので、最終巻・・・正直かなりの衝撃でした。
ずーっとぐるぐる考えてました。何回も読み返しました。
と、いうのもなかなかわからなかったからなんですが。歩と火澄の対決の論理、さかのぼってカノンが死ぬことによって歩が得た希望とか。最近スパイラル難しくて(^^;
でも主には「何がここまで歩を支えたのか?」ですかね。
・・・・・・・・・・・・ネットをうろうろしてたらですね。
歩に対して批判的な意見がちょっとばかしありました。「最後の方の彼は何を考えてるんだかさっぱりわからない」「カノンの死も予想がついてて火澄の動きも予想通りだったというなら歩のしたことは清隆と同じだ」とか。「作者は主人公贔屓」とか「ひよのへの態度があまりにひどい」とかもあったかなー。
まあ、私は3年前からどんなに世間ではアイズの方が人気だろうとあーくん好きを通してきたので。
もし、それが世間的な目で見たら正論だったとしても。
私はあーくんを許します。
私はあーくんの味方です。あーくんを好きな私があーくんの味方をしないで誰があーくんの味方をしましょう?つまり、ラストのまどかお姉さんと清隆お兄さんと一緒ですよ。(そうか?)
そんで、「主人公がひいきされてなーにが悪い?」と声を大にして言いたい。
ひいきされて当たり前だろう。だから主人公なんだから。
そういうことを書いた人たちはブレチルの方が好きだったのかもしれないね。もしかしたら。
でもさ、もし城平先生がキャラ人気に振り回されて最後になっても歩がまったく活躍しない、ブレチルばっかにスポットを当てる話ってそれはどうなのよ?それこそ話が破綻してるんじゃないですか?
キャラの人気に振り回されて話が変わってしまったマンガの末路を私は最近見ました。そのキャラのファンは喜んでたよ。でも絶対話の構成がおかしくなってた。
スパイラルは、ちゃんと歩の物語にしたからこの終わりになりえたんだよ。
話がそれました。
まあ、今上に書いたことは非常に私の偏った意見だということは百も承知です。
だからこそ書きたかったんです。あーくんを好きな私じゃないと、書けないでしょう?
みんな好きなキャラの立場に立って好きなことを書きます。だから私があーくんの立場に立って書きます。
でも歩の気持ちは・・・ぶっちゃけ私もよくわかりません。
歩の背負わされたものが重すぎて重すぎて、途中から想像もできない。
でも、おそらく、歩がどんだけ苦しいのか私達の目に見えるぐらい表面にその苦しさを出してしまったら、歩はダメだったんじゃないかな、と。そのことが自分でもわかってたんでしょう。本当にやせ我慢してたんだと思います。彼は。
だから、表に出てない分だけ、彼は苦しんだんだろう、と。
歩自身もラスト近くで言ってましたしね。「今泣いたら顔上げて立てるかあやしいな。」って。
あ、でも清隆との最後の対決の時、でもあれは本心だったんじゃないですかね?銃を突きつけたのは。
本当にギリギリのとこで耐えたんだと思います。そのことすらも、冗談めかして言わないと、潰れそうだったんでしょう。
なんというか・・・歩は悲しいです。「かわいそう」ではありません。悲壮な決意ではありますが。
そして、それだけの思いをしてまで、彼には掴みたいものがあったんですよね。
ブレードチルドレンを救うことか、清隆を越えることか・・・。
それもひっくるめて、もうちょっと漠然としたことですよね。「未来」?
最後にまどかお姉さんが言ってた「本物の見るべき夢」ってことでいいですかね。
いろいろ考えましたが、はっきりさせなくていいかと。考え続けることで、私の中でスパイラルは終わらないわけだし。
さてさて、これには触れないとですよね。「ひよの」のことです。
まあ、びっくりしましたよ。なんかあるだろうとは思ってましたけど。
結崎ひよの・・・と呼んでいいものかどうか。彼女は、でも、彼女としても歩に何らかの気持ちはあったんですよね?
そうじゃないと歩と別れて泣かないだろうし、また2年後に会いにもいかないでしょうしね。
ってかいくら仕事だとしても本当に想ってる人のためじゃなきゃあそこまでできないだろう。と、思うんですが。
歩も、結局はひよのが特別だったんですね。
私が思うに、歩がひよのの名前を覚えなかったっていうことは、逆に言えば彼にとって「ひよのが何者であろうが関係なかった」ってことでもあるのかなー、と。
ピアスももう一度渡したわけだし。
最後病室で忘れたふりしたのは、ひよのにそのピアスをあげたってこと・・・ですよね。
ああ、余談ですがひよのがひよのでなくなってから私の中ではひよのの株がアップしました(笑)
ひよのとの関係も、「裏切りも暗闇も知りながらそれでも手放さずにいられない、本物の見るべき夢」で「とても佳いもの」のひとつだと私は思いたいです。
長々書きました・・・。
まあ、最後になりましたが。
とってもおもしろかった。感動しました。そんで大好きなマンガです。ありがとう、スパイラル。
これからは想像するしかありませんが、歩の未来が明るいといいです。
by girlish-magic
| 2006-02-07 16:07
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